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言いたいことは山ほどある。

性別や障害、属性で気になること。

それは発達障害ではなくパーソナリティ障害です

 ツイッターで複数回流れてきた人気のまとめ。

 発達当事者が考察した内容で、的確だと感じた。一方で、この方はパーソナリティ障害ではないのでそっちの知識はあまりなく、最初に挙げた4項目がパーソナリティ障害にありがちな認知の歪みだという点には気づいていない。そこは致し方がないのだが。

 

togetter.com

 

◎認知の歪みに気づく

 

 「親と良好な信頼関係を築けていない」は、AC(アダルト・チルドレン)になったり、愛着障害を引き起こすと言われている。人格成長期に承認欲求が十分満たされていないため成人後も過剰に承認を求めたり、生育期の愛情不足を埋め合わせようとして過剰に愛情を求める。

 「自分と他人を切り離すのに失敗している」は、境界性パーソナリティ障害で観察される。他人は他人と線引きできない感覚、行き過ぎた一体化だろう。これが他人の時間を無制限に奪う行動に結びつき、非常に嫌われる。

 「客観的、理論的思考より被害者意識が強い」は、認知の歪みで、境界性や自己愛性パーソナリティ障害でよく見られる。劇場型パーソナリティ障害と呼ばれる所以でもあろう。自分を過剰に悲劇の人に演出し、それを本人も信じ込んだり、客観性が低いから逆恨みが激しい。

 「自分を無条件に容認されることを強く望んでいる」は、境界性パーソナリティ障害でよく挙げられる特徴。満たされない承認欲求を満たそうと必死になる。境界性パーソナリティ障害では下位承認が強いが、自己愛性パーソナリティ障害では上位承認が強い。

 

 自分のことで言うと、「親と良好な信頼関係を築けなかった影響」はだいぶ減ったけど、これはかなり大きな影響があったことは事実。実際、20代いっぱいまではここからくる認知の歪みが非常に大きかった。

 「自分と他人を切り離すのに失敗している」はまだまだあって、どこまで切り離すべきかにも日々迷いを持っている。客観的・理論的思考が強く、被害者意識は低めだけど、「自分を(無条件に)容認されることを強く望んでいる」はある。今は無条件ではないけど、以前はこれがかなり無条件な要求であったので、人間関係のトラブルが多かった気がする。

 

◎人それぞれに苦労はあると考える


 発達当事者から被害者意識を強く感じるのは、定型発達者の悪口を言ってる場面だ。定型だって能力が低い人はいくらでもいて、苦労もするし、みじめな思いもしてる。なのに定型者全体を敵に回すような言説をしがち。承認欲求が満たされないから承認欲求が強いのも事実だけど、それは定型者にもしばしば見られる。

 そこでひがんでしまったり被害者意識が強くなってしまうのが「認知の歪み」そのもので、この歪みを取っていければ発達障害だろうがパーソナリティ障害だろうが、社会性の問題は小さくなる。

 そうはいかないのが発達障害だと言いたいだろうけど、その程度の認知の歪みを持つ人は定型者にもゴロゴロいる。結果、パーソナリティ障害という話になる。発達障害でパーソナリティ障害を併発する例もあるだろうが(自分がそれ)、原因が発達障害という点が定型者とは違う。認知の歪みが必然であるが、自己モニタリング能力を鍛えると意外とすんなり行く。


 自分は学習障害もほぼなく、知能も問題なかったからかも知れないが、定型発達に入れられてる人でも(自分から見て)人生無理ゲーな人はゴロゴロいる。結局、個々人の能力に応じて「出来ることをやる」のは誰でも同じ。自分にも逆立ちしたって絶対出来ないことなんていくらでもある。

 他人から見たら楽に生きてるように見えるだろうが、同じことするにも倍の集中・手間暇・気力を使っていると思う。でも、そうしないと出来ないのだから仕方がない。集中力は無尽に近いから良いが、昔から睡眠時間が長めなのはおそらくそのせい。凄く疲れる。疲れるのが好きだから困らないけど、疲れるのは事実だ。

 

◎他人は他人と割り切る

 

 発達障害者は馬鹿ではないから客観性もそれなりにある。客観視を鍛えることができれば自己モニタリング能力も上げていける。どうやったらそれが出来るのか、が課題。

 無駄な通念(思い込み・偏見・決めつけ)を否定し、自分をニュートラルにしながら客観性を高めるのは知性の問題になってしまうので難しい。しかし、定型者も同じ作業をしているわけだから、スタートラインが不利で足が遅くても自分なりに出来る部分はあると思う。人に比較してどれほど出来が悪くたって、自分は他人じゃないので自己満足していけば良いのだ。

 普通であろうとは望まない。自分こそが普通だと言い切る。人は時に傲慢である必要がある。自尊意識のために。自己肯定のために。そこを否定してくる人は否定し返して良い。そういう人は他人の自尊感情を意に介さないからだ。そういう人と対決するには、意図的に傲慢な態度を取る必要がある。そういう相手に真摯に向き合うと、こちらが潰されてしまう。

 どれだけお節介に口出ししてこようが他人は自分じゃないので、自分の代わりに人生を背負ってくれるわけじゃない。そんな人の言うことに振り回されるのは馬鹿馬鹿しい、と割り切ってしまうと楽になる。