言いたいことは山ほどある。

性別や障害、属性で気になること。

境界性パーソナリティ構造

図書館で借りた『境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本』(講談社)に「境界性パーソナリティ構造」というチャートが載っていて大変興味深かった。(同書、P24~25) チャートはここに書けないので関係が分かるように書き出してみる。チャート…

森田療法について

森田療法というのがある。慈恵医大の森田正馬博士が創始した精神療法だ。知ったのは随分昔だが、自分に合っているので今でも調子が悪くなると行う。若い頃から仏教の影響が強かったので、馴染みやすい考え方でもある。ただし見よう見まねで、ちゃんとした治…

【本】発達障害という希望(2) ― 多動スペクトラムと自閉症スペクトラム

『発達障害という希望』(石川憲彦・高岡健著、雲母書房)の中で、「多動スペクラム」という言葉が出て来る。高岡健医師の造語らしい。ADHDの特徴とされるものを自閉症スペクトラムと同じような「連続帯」での濃淡として捉える、という考えだ。(同書P47) ◎…

【本】発達障害という希望(1) ― アスピーの特徴

『発達障害という希望』(石川憲彦・高岡健著、雲母書房)のP78に以下のような一覧がある。アスペルガー症候群のポジティブな特徴という感じで、大変勇気づけられた。少々、長いが全文を転載する。 自分はかなり当てはまる(自惚れかも知れないけど)と思…

雑記:このブログについて

こんなブログでも、有り難い事に思ったよりアクセスが多い。さすがHatenaといったところか。半分以上がグーグル検索で飛んでくるらしい。ヤフー検索と合わせると、検索で飛んで来る人がアクセスの8割を越える。 どんなワードで来るのかと言えば、一番アクセ…

ミラーニューロンが弱くても社会性は獲得できる

僕はひねくれた子供だった。この性質はかなり初期に形成されていたらしい。幼稚園は寺だったのだが、悪い事をすると本堂に正座させられ、「お釈迦様に謝れ」と言われた。「木偶人形なんかに謝っても無意味だ」と考えたのを覚えている。小学校の高学年の時、…

【本】パーソナリティ障害(矢幡洋)

臨床心理士の矢幡洋先生の『パーソナリティ障害』を図書館で借りて読んだ。矢幡先生は『ドクターキリコからの贈り物』の著者で、その他にも著作が多い。テレビにも出て人気らしい。文系の矢幡先生の説は医師のものとは全然違い、とても興味深い。医師はどう…

女性恐怖症かも知れない

僕は女性恐怖症かも知れない。社会不安障害(SAD)に似たパニック発作があるのだけど、それを過去起こした2回とも、相手が女性だったからだ。 SADだと言い切らないのは、他の人のSADとちょっと違うような気がするから。SADは対人恐怖症とも言われる。他人が…

定型発達の奇妙な世界

定型発達症候群という面白い言葉を見かけた。思考パターン・行動パターン・世界観が違うアスペルガーから見たら定型発達の人は奇妙に見えるのは事実。必ずしもアスペルガーのほうが劣っているわけではないので、「闇雲に定型発達の価値観に合わせる訓練をす…

アスペルガーはオキシトシン欠乏症?

「幸せホルモン」とか「恋愛ホルモン」とか言われるオキシトシンというホルモン。正確には「信頼ホルモン」らしい。ストレスが取れるとか、多幸感が出るとかで巷で人気らしいのだが、アスペルガーの治療薬になるのではないか、という話がある。 自閉症スペク…

成人孤立型という可能性

◎アスペルガーの3つの型 以前にも書いたが、アスペルガーには3つのタイプがあるとされる。積極奇異型、受動型、孤立型だ。発達心理学的には孤立型→受動型→積極奇異型と発展するらしいが、もちろん成人しても受動型のままの人もいる。 孤立型は「外界に興味…

クィア性とは

3月25日に書いたブログ記事「LGBTとか」内の「Q」の説明部分を修正していて、やはりクィアについては、もうちょっと考察したい。 あの記事を書いた時点では、僕はクィアが良く判っていなかった。今でも良く判らない。 Queerは元々、英語で同性愛者を罵る…

反社会性パーソナリティ障害という診断名に思う

以前にパーソナリティ障害についてまとめた時、反社会性はあまり診断されないのではないか、と書いたのだが、実際にはそうでもないらしい。この2ヶ月ほどで、ネットで二名ほど診断を受けたという人を見かけた。どちらもADHDの人だった。 反社会性パーソナリ…

性同一性障害、自称と本物?

SNSで、自称性同一性障害(GID)と本物は話をしたら分かると書いている人がいた。本当に見分けられるものだろうか。このテーマはGID界隈では深刻なもののようだ。 d.hatena.ne.jp この記事は、性同一性障害を専門とする「はりまメンタルクリニック」院長の針…

それは発達障害ではなくパーソナリティ障害です

ツイッターで複数回流れてきた人気のまとめ。 発達当事者が考察した内容で、的確だと感じた。一方で、この方はパーソナリティ障害ではないのでそっちの知識はあまりなく、最初に挙げた4項目がパーソナリティ障害にありがちな認知の歪みだという点には気づい…

メルトダウンについて

◎メルトダウンとは感情崩壊・機能衰退 メルトダウンとは発達障害が原因で起こるパニック状態のようなもの。もし発達障害に軽度・重度を決めるなら、メルトダウンの頻度が1つの目安になるかも知れない。しかしメルトダウンが起きるかどうかは環境に左右され…

認知の歪み

「ニンゲンなら誰でも」などとお気楽に書かれているが、それがハンパないレベルで人格に陰を落とすのがパーソナリティ障害の問題点。アスペルガーでもこだわりや極端な物の見方から歪みが生じやすい。ダブルで来るから自分の認知の歪みはかなりひどかった。…

性役割と性規範

日記タイトルが大仰で恥ずかしかったので、変更した。山ほど書けるかは分からないが、せいぜい頑張ってみます。こんなくどくて長文のブログを読んでくださってる方にお礼申し上げます。 今回のテーマは「性役割と性規範」。前回、あまり説明もなく性役割(ジ…

Xジェンダーとトランスジェンダー

自分はFTMを自称している。性自認が男だからだ。が、見た目が男っぽいわけでもなく、どちらかと言えば女にしか見えない。背が低い。骨格も細い。筋肉が全然ない。男に見えないことに劣等感があるかと言えば、全然ないわけでもないが凄くあるわけでもない。背…

拳を握って寝ていたら腱鞘炎になった話

1年くらい前、両手とも腱鞘炎になった。普段から家事で指を使いすぎると痛みが出たりバネ指になるのだが、指に負担をかけないように家事をしていたのに、不思議なくらい指が痛くなった。起き抜けに特に痛むので、もしかして寝ている時に拳を握っているので…

もう少しでブログ開設1ヶ月と四方山話

このブログを初めて1ヶ月弱だが、もうちょっとでPV500らしい。思ったよりアクセスがあって、さすがHatenaだけど、長文+くどいので読みにくいかなと気にしてはいる。もうちょっとカジュアルな感じが良いのかも知れないが、改行が少なくびっちり書くのは世代…

パーソナリティ障害と発達障害

この記事は前記事『 パーソナリティ障害とは - 日常が非日常 』の続きです。前記事を読んでいる前提で、語彙の説明は繰り返しません。 10種類もあるパーソナリティ障害だが、実際に診断を受ける可能性があるものは多くはない。A群では統合失調型、B群では境…

ギフテッドという表現に思う

ガーンディーは何故、一部のインド人に尊敬されないのか。日本人の多くは彼を偉人と教えられて育つ。自分も子供の頃はそう信じていた。しかし、彼の批判者はそうは言わない。 ガーンディーはヒンディー(ヒンドゥー教徒)で、カースト制度を肯定していた。肯…

パーソナリティ障害とは

パーソナリティ障害は精神疾患ではないが、境界性パーソナリティ障害は精神疾患の1つとして扱われ、精神障害認定の診断名として有効だ。元は人格障害という呼び方だったが、「人格が障害している」というと誤解や偏見を生みそうとのことから改称されたらし…

【本】発達障害は諸々のズレという見解

東洋経済の『発達障害の素顔』というブルーバックスの紹介記事。未読なので書評ではなく、記事タイトル及び内容に色々と思ったことを書く。 toyokeizai.net 自分のような軽度の自閉症だと、障害と言われてもピンと来ないのが正直なところだ。ズレという表現…

アスペルガーと恋愛

(記事から引用) 「恋愛は多くの人が体験するもので、アスペルガー症候群だからといって恋愛にまったく興味がないというわけではありません。 アスペルガー症候群ではない人と同じように恋愛に興味のある人もいれば恋愛に興味のない人もいます。」 karadano…

XジェンダーとFTMの違い

質問のほうは今回スルーだが、ベストアンサーがなかなか考えさせられるので考察してみたい。 detail.chiebukuro.yahoo.co.jp ◎FTMとFTXはまったくの別物 自分は性別違和で性自認は男性。そのため自分ではXジェンダーという自覚はない。とはいえ未治療の身体…

自閉症スペクトラムの世界

明日まで自閉症啓発週間らしい。4月2日にはイベントも色々行われた。その事に不平を言っている当事者も見かけたが(一日限りのイベントなど何の意味もない等)、それはあまりに弱すぎる愚痴だ。これが最初の一歩となって存在を知ってくれる人もいるだろうし…

不倫は非難されるべきか?

同じ記事からもう一点。不倫は非難されるべきか? 「Yes」と言う人もいれば「No」と言う人もいるだろう。人それぞれと言いたいところだが、それでは話が終わってしまう。この問いは「不倫を赤の他人に非難される筋合いはあるのか?」だ。これについて自分の…

若者は保守化したのか?

この記事はなかなか面白く、同意できる部分もいくつかあった。このテーマは面白そうなので自分でも考察してみたくなった。 bylines.news.yahoo.co.jp 田中氏の主張していることは概ね理解できる。自分はロック・マンガ・アニメ・映画といったサブカルチャー…